今年の寒さはいつまで続くやら…と思っていたはずなのに、それを忘れるような暖かさに桜も開花し、お花見の方で京都のまちもにぎわっておりました。
いつもご覧いただき誠にありがとうございます。
本店・営業の久保田でございます。
すっかり春ですね。春といえば出会いと別れの季節。
お子様の卒業式や入学式などでお着物をお召しになった方もいらっしゃるでしょうか。
お着物を着る用事ができ、お家にどんな着物があったかタンスを開けてみて……
そういえばこれはなんという名前の着物だろう…?
どんな場面で着られるのだろう…?
などと思われた経験はございませんか。
畳紙には種類が書いていなかったり、いただきものだったりすると判断が難しいこともありますよね。
この機会に、お家にあるお着物の種類をチェックしてみませんか。
同じ種類でも、例えば紬などは産地が違えば質感も節感も変わってまいります。あくまでその種類に大まかに当てはまる、簡易的な内容になりますのでその点ご了承くださいませ。
~種類を見分ける!お着物チェック~
Q1.生地について
質感が柔らかく柄がなめらかに描かれている→Q2へ
質感が固くところどころに節が見られる→織着物 【八丈島に宿る力強い大地の色…山下芙美子さんの黄八丈】【”自然の癒し”と”人々の情熱”の賜物~琉球の染織「清ら」】
Q2.模様について
柄がない→色無地 【“色”を纏う】
裾にだけ柄がある→Q3へ
裾だけでなく胸や袖にも、もしくは全体に柄がある→Q4へ
Q3.色について
黒地の着物である→黒留袖 【“黒留袖”を見つめなおす】
黒以外の地色である→色留袖 【“色留袖”を掘り下げる】
Q4.柄について
柄が上向きでつながっている→Q5へ
柄が下を向いている部分もある→小紋 【さぁ、きもの!さて、何から始めましょう?】
Q5.袖について
袖の長さが長い→振袖 【大切なお振袖との出会いを愉しむ】【ゑり善の振袖へのこだわりをご紹介します】
袖は特段長くはない→訪問着または付下
細かく言えば「染絵羽」「織絵羽」「付下小紋」など…ほかにも種類がありますが目安程度に部類分けをするとこのようになります。
種類の隣に記載しているのは以前のブログでご紹介した記事になります。ぜひそちらもご覧くださいませ。
そして最後の「訪問着または付下」の部分、実はこの後の判別が難しいのです…
ということで今回は訪問着と付下の違いについて、もう少し考えていきましょう。