きものを愉しむ

2023/11/07

着物を探す愉しみ~お誂えの流れ①~

いつも弊社のブログ「きものを愉しむ」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。

秋を迎えて、朝晩は涼しい日も増えてまいりました。
「秋」といえば、紅葉の秋、芸術の秋、食欲の秋。
特に今年は様々な場所でお集まりや展覧会などが開催されており、にぎやかな秋を迎えております。

男性女性問わず、お着物姿のお方を見かけることも多く、着物に携わる者としてとても嬉しく思っております。

そんな中で、私も着物姿で参加することがあると、ご興味を持ってくださった方から、

 ・着物はどのようにして誂えるの?
 ・着物ってどうやって購入するの?
 ・着物のサイズはどうなっているの?

等のお買い物についてのご質問を受けることが何度もございました。

以前は商店街や大きな駅前などには、必ずといっていいほど存在した呉服屋さんも今では少なくなってきているようで、呉服店という存在自体が少し縁遠いものになってしまっているのかもしれません。
着物を着てみたいと思ったけれど…なかなか呉服屋には馴染みがなく入りにくくて…というお声が多いのも事実です。

今回はそんなお声を受けて、「着物を探す愉しみ」と題して、お着物の探し方・誂え方について、2回に分けてご紹介をさせていただきます。

京都に存在する専門店なども皆さん同じだと思うのですが、
私たちの”知りたい”や、”解決したい”に寄り添って相談にのってくれるのが専門店であると実感しております。

この投稿を通して、呉服店というものに対するイメージが、
堅苦しいものから、もっと身近なものに。

“ゑり善で待ち合わせを…”そんな風に思っていただけましたら幸いです。

《きものを見つける愉しみ》

【まずは情報収集】
今では着物についての情報は様々なところから手に入れることができるようになりました。

■WEBやSNSを使って全国から情報を集める
情報化社会においては、様々な情報を、様々な切り口で収集することができるようになりました。

・小売店
一般的に小売店といわれる、お客様にご販売されているお店にはそれぞれの自社サイトが存在します。
お店の販売方法や、それぞれの店の好み、大切にしている考え方などを知ることができます。
なかにはオンラインで直接その場で購入できる店もございます。
近年ではinstagramなどのSNSで発信をされているお店も多く、気軽にその店の”カラー”を見ることができます。

・作り手さん
実際に製造をされているメーカーや作り手さんからの発信もございます。
ブログのような形で定期的に更新されているサイトもあり、
その道に特化した方の生の声、作り手さんの今の想いに直接触れることができるのも魅力の一つです。

・お着物好きの方
お着物の愉しみを身近に感じることができる情報収集の一つとして、
日常的にお着物をお召しになっている方のブログなども挙げられます。
よりお客様に近い立場からの率直なご意見や、ふとした疑問を解消できるのが魅力です。

■雑誌や書籍などから知る
体系立てて幅広く、また継続的に着物のことを知ることができるのは、きものの専門雑誌のよいところ。
「きものSalon」 や 「美しいキモノ」「七緒」さんなどが着物雑誌としてお着物好きの方から人気がございます。

書店に並ぶ棚をみても、きもの関連の書籍は多く、着付けや着こなし、着物の成り立ち、きものに関する検定など。気になるテーマから、手に取って読んでみてはいかがでしょうか。

■近しい人に教えてもらう
着物に関しては、この方法が最も気軽に、そして疑問点も分かりやすく解消できる方法ではないでしょうか。
ご家族やご親族、ご友人やお知り合いの方などに、相談することも重要な情報収集の一つ。
何よりご自身の状況に応じた必要な情報を得られることが魅力です。
また、雑談から思いがけないお着物とのつながりに触れることもできるかもしれませんね。

 

【着物のある生活を想像する…】
お着物には様々な愉しみ方がございます。
着物をお召しになった姿を想像し、どんな時間を過ごすのかイメージを膨らませることも大切なステップです。

漠然としたイメージでも構いません。

 式典などハレの日に着用されるのか
 ご普段使いで気楽に街着として愉しむのか。

きものと聞くと、どんな場所が思いつきますか。

ちょっとイメージが湧かない…
着ている姿が想像しにくい…

というお方によくお話するのですが、
実はお洋服で行かれる様々な場所へも、着物で行くことはできます。

 お買い物にお着物で
 大切なあの人のお祝いのお席で。
 久しぶりにあう同級生との同窓会にて
 お世話になっているお方の個展へ
 紅葉の美しいお寺へのお散歩にも

お着物をお召しになっているお姿はどんなように想像なさいますでしょうか。
着物のある生活をイメージしていただくことも着物を探す愉しみの一つです。

【呉服店巡り】
さて、着物への理解や興味関心が湧き、
ご自身が着てみたいイメージも広がってくると実際に着物を見てみたくなってきます。

その時に足を運ばれるのが着物を並べておられる呉服店になります。

着物の色や柄、風合いや組み合わせなど店舗でみるとより具体的な姿が見えてまいります。
着物について相談できる店があるとお着物のハードルもぐっと下がります。

日本全国に様々な想いを持って呉服店さんが存在しておりますので、
呉服店巡りをしながら、ご自身のお好みや感性にあるお店をお探しになってみてはいかがでしょうか。

 

【呉服専門店 京ごふくゑり善とは】
さて、ここからは弊社ゑり善のご紹介になります。

弊社は京都、東京銀座、名古屋八事に実店舗を構える呉服の専門店でございます。
大切にしている想いは、「着物を装う喜びをご提供する」ということ。

単に着物の販売をするということだけでなく、お持ちになっておられるお着物を、いかに装い、愉しいひと時をお手伝いするかという想いで商いを続けてまいりました。
京友禅、西陣織を中心とした心華やぐ礼装のお着物から、日常を彩るご普段のお着物までを取り扱っております。

ゑり善ではお客様おひとりおひとりに担当となる販売員がいることも特徴の一つ。
お客様のご要望やちょっとしたお困りごとを気軽にご相談いただけるように、またお考えやお好みをより深く理解させていただけるように、こうした担当制を続けてきております。

これまで、世代を越えて50年以上も長い期間ご担当させていただいたこともございました。
着物を通じたかけがえのないご縁をいただけることは、私たちが呉服店で働くうえでの一番の喜びともいえます。

さて、そんな私たちでは、大切なお客様と着物との出会いが生まれる場には次のような形をご用意しております。
それぞれのご紹介を簡単に…

1.店舗にて
お客様との大切なご縁の多くはお店から始まります。

特徴のある3つの都市に店があり、日々お客様とお着物談義が繰り広げられております。

 京都の四条河原町に店を構える京都本店
 道行く方に少しでも季節感を感じていただけるようにと、少し大きめのウィンドウにはその時ならではのお着物を陳列しております。

 2022年1月に移転リニューアルオープンをした銀座店
 お買い物が愉しい街、銀座の中において、京都の香りのする伝統的な逸品をご用意しております。

 東西の文化が交流し、新しい文化を生んできた名古屋店
 よりお客様に寄り添って…と八事に店を構えた名古屋店も出店から50年を迎えております。

お洋服と大きく異なる点は、いずれの店舗においても、仕立て上がりのお着物のご用意がないということ。
また反物、あるいは仮絵羽と呼ばれる仕立前の状態で着物が並んでおります。
商品が光などで傷まないように、生地が文庫と呼ばれる巻紙でおおわれているものも多いです。

思うようにご自身だけではご覧いただけないのですが、そのような時には、店のスタッフがお手伝いさせていただきます。

始めは少し煩わしい、鬱陶しいともお感じになるかもしれませんが、お探しのものや気になっておられることなど、お気持ちをお聞かせいただけましたら幸いでございます。
今のあなたにオススメのお品物をご紹介させていただきます。

時間を気にせずにゆっくりと、心の赴くままにお着物とのひと時をご堪能くださいませ。

 

2.展示会にて
ゑり善では展示会も開催をしております。

 今ゑり善がおすすめしたいものをお客様に向けて発表するひと時です。

例えば…

 春と秋の新作発表の会
 伝統的な技法や風合いが残る紬の特集
 年々需要が高まる単衣や夏物のご紹介
 社員が1年間かけて創作したお着物の発表

時には店外の場所を使った展示会もあり、この11月には毎年ご好評いただいている蔵ざらえも開催されます。

ご案内方法は、お手紙などのDM、あるいはメールでもお送りいたしております。
季節ごとに届くご案内をどうか楽しみになさってくださいませ。

こちらからご案内状はお申込みいただけます。

 

3.外商にて
なお、お客様からのご要望に応じてご自宅へのお届けや、お預かりなども承っております。

お着物のご相談は多岐にわたります。そうしたひとつひとつのお困りごとにも、
できる限りお応えできる専門店でありたいと思っております。

今回は、よくご質問をいただくお着物選びについて、情報収集から呉服店のご紹介なども含めてご紹介してまいりました。

さて、次回は実際にお着物選びをどのようにされるのか。
お選びになった後の流れも踏まえてご紹介いたします。

どうか続けて、こちらもお愉しみなさってくださいませ。
⇒お誂えの流れ②

ゑり善 亀井彬

京都・銀座・名古屋にて呉服の専門店として商いをする「京ごふくゑり善」の代表取締役社長として働く「亀井彬」です。
日本が世界に誇るべき文化である着物の奥深い世界を少しでも多くの方にお伝えできればと思い、日々の仕事を通して感じることを綴っていきます。