きものを愉しむ

2023/07/31

暑い夏を”浴衣”で乗り切る

いつもゑり善のWEBサイトをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
ゑり善の亀井彬でございます。

7月も今日が最終日となりました。
京都で1か月にわたりおこなわれてきた祇園祭も
本日行われる「夏越祭」をもって締めくくりとなります。

八坂神社の祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)が
疫神社の祭神である蘇民将来(そみんしょうらい)にもてなしを受けた返礼として、
子孫の無病息災を約束した故事にちなんだ行事とのこと。

長い期間行われてきた祇園祭の様々な祭事が無事に開催ができたことを感謝する
行事で締めくくられるというのはとても素敵なことであるように感じます。


今年は全国各地で「4年ぶり」の開催となる行事ごとも多いようで、
「いつもどおり」とはいかないものの、以前の景色が戻ってきたことを実感する夏となっており、何より嬉しく思います。

そんな中で、京都の街でも数多くの行事が行われ、その度に涼しげな浴衣姿のお方をお見かけしました。
暑い夏ですが、そんな時にこそ、夏ならではのお召し物を羽織り、帯をピシッとしめておられるお方を見ると、こちらまできりっとした気持ちになるので不思議です。

8月にも各地で花火大会や、お祭りが予定されております。
京都では8月16日に行われる五山の送り火も代表的な行事の一つ。

まだまだ夏の行事は続きますが、実は8月8日頃には暦の上では「立秋」を迎えます。

どんなに暑い日でも夕方になると、ふっと秋を思わせるような風が通り、心地よさを感じます。
夜風にあたりながら花火や灯篭などを眺める「夕涼み」としての行事が
古くから多くの方からして愛されているのは、日本の蒸し暑い夏だからこそなのかもしれませんね。

今も昔も、熱い夏を乗り切るための工夫や生活の知恵が暮らしに残っております。
是非今年の夏には、浴衣や夏のお着物に袖を通していただき、
昔から続く暮らしに込められた先人の知恵や想い、長いも感じてみられてはいかがでしょうか。

浴衣の良いところはご自宅でお洗濯ができること。
昨年の「きものを愉しむ」ページにてお洗濯の特集もご紹介しておりますので、こちらもどうかご参考になさってみてください。

<ご自宅でできる浴衣のお洗濯 その1>

自宅でできる 浴衣のお洗濯 その1

<ご自宅でできる浴衣のお洗濯 その2>

自宅でできる 浴衣のお洗濯 その2

また、夏のお着物のことや浴衣についてなど、
お困りごとやご不明な点がございましたら、どうかお気軽にお問合せくださいませ。

ゑり善 亀井彬

京都・銀座・名古屋にて呉服の専門店として商いをする「京ごふくゑり善」の代表取締役社長として働く「亀井彬」です。
日本が世界に誇るべき文化である着物の奥深い世界を少しでも多くの方にお伝えできればと思い、日々の仕事を通して感じることを綴っていきます。