きものを愉しむ

2023/01/09

【お振袖をお探しの皆様へ】ゑり善の振袖へのこだわりをご紹介します

いつも誠にありがとうございます。ゑり善の亀井彬でございます。
本日は成人の日、晴れてご成人を迎えられました皆様を心よりお祝い申し上げます。

いつの時代も”元気”と”明るさ”は若い世代から。
皆様の若く柔軟なお考えが世の中の前向きな力になると信じております。

さて、今年は18歳成人後初の「成人の日」となります。
「二十歳のつどい」や、「はたちを祝う記念式典」などと名称が変わり、全国各地で20歳を迎える方々を対象に式典が行われております。

今日はお振袖をお召しになってお出掛けのお方も多いかと存じます。
大切に育ててこられたご両親やご家族様にとっても格別のお喜びのひと時のはず。
晴れ姿と素敵な笑顔は生涯記憶に残る何よりの想い出でございます。

どうか素敵な1日になりますようお祈りいたしております。

<大切な1枚との出会い>
さて、成人式、二十歳の集いというとぱっと思いつくお着物といえば振袖。
ですが、振袖は決して20歳のお祝い着というだけではございません。
ご家族や友人のお祝い事や、新年会などの寿ぎの会にもお召しいただけるお着物になります。

最近ではレンタルが主流になっておりますが、
お母様がお召しになられたお振袖や帯をご着用される方や、
新しくお求めになられるお方もおられます。

お気に入りのお着物に袖を通すと気持ちが上がるもの。
大切な1日を彩る一枚とのお出会いがあるとよいですね。

とはいえ、振袖を探したいが、どのようなものがあるのか、またどのように検討したらよいのか、
分からずに悩んでおられるお方も多いと思います。

こうした皆様にオススメしたいことは、
気軽にお店に足を運んで、実際の振袖を目にして、触れていただく時間を持っていただくことだと感じます。

できればご家族揃って…という形が、その後のご家庭での会話も盛り上がるようで、おすすめではございますが、
まずはお母様・お父様お一人で下見にというお方も多くおられます。

実際に足をお運びになると、それぞれのお店の特徴を知ることができます。
今日は弊社が扱う振袖の特徴を簡単にご紹介させていただきます。
少しでも振袖の検討のご参考になりましたら幸いです。

簡単にまとめますと『ゑり善の振袖』の特徴・こだわりは、以下通りです。

 1. 時代を越えて愛される「古典柄」

 2. お嬢様を引き立てる「色」

 3. 周りの方との違いを出せる「洗練された図案」


<1.時代を越えて愛される「古典柄」>
店内でご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、
ゑり善にならぶ振袖は古くから日本人が愛してきた柄をモチーフにしているものがほとんどです。

松竹梅や桜・楓などの四季花といった植物からとった柄
雲や霞、雪、水、波など自然現象を図案化した柄
貝桶や文箱、扇など日常に使うお道具をモチーフにした柄

一つ一つの柄に由来があり、すべての柄には、お召しいただくお嬢様に、
健康で幸せに居ていただきたい、という想いが込められています。

時代が変わっても愛され続けた古典柄には、流行りすたりがございません。
世代を越えてお召しいただける一枚として、自信をもってお勧めさせていただいております。


<2.お客様と引き立てる「色」>
「色」には、それぞれの呉服店の好みや特徴が色濃く表現されています。
「店のカラー」ともよく言いますが、まさに言葉の通りかと思います。

この色というものは、言葉では言い表しにくいもの。
また、光の当たり具合や角度によっても見え方が変わりますので、写真では伝わりにくいものです。
この色の特徴を知っていただくには、やはり実際のお品物をご覧いただくのが1番です。

特に弊社が大切にしていることは、
お嬢様のご表情を引き立てる晴れやかで上品な色味。

あくまでも主役はお着物をお召しになるご本人様。
様々な色味を少しずつ混ぜ合わせて生まれる絶妙な色合いには、あたたかみがあり、見れば見るほどに良さが伝わってまいります。


<3.周りの方との違いを出せる「洗練された図案」>
柄・色の良さを引き立てるものが図案・すなわち構図です。
日本の詫び寂びに代表される「引き算の美学」は着物にも通じるところがございます。

柄や色を加え過ぎずに、全体の品格と華やかさを生み出すには、
職人さん一人ひとりのセンスが必要で、何よりごまかしがききません。

柄の一つ一つが生き生きと描かれるように。
またこだわりの地色が際立つように。

並んでいるお振袖をぱっとみると、もしかしたらさみしくお感じになられるかもしれませんが、
実際にお羽織いただくととても華やかさがございます。

お客様からの言葉になるのですが、
「引き算の美学」に気づかれたのは、お友達などと一緒に並ばれた時だったといいます。
遠くからみても、かえって柄と色が引き立って見えたとのこと。
是非、お振袖における「引き算の美学」を見ていただければ幸いです。


以上、簡単にご紹介させていただきましたが、このような特徴とこだわりによるお着物が弊社の振袖です。

弊社でも大切に取り扱っております、手描きの京友禅について令和3年分の生産量が京都友禅協同組合から発表をされております。

1年間で作成された手描染の振袖はわずか806枚ということ。
インクジェットなどの振袖も含めた全体数が75,365枚ですので、全体の1%にも満たない状況になっていることが分かります。

改めて、これまで培われてきた技術と感性による手描友禅のお振袖の魅力をお伝えしてゆく役割をこれからも果たしていきたいと感じております。


20年後・30年たっても色あせない良さ・美しさがあり、次の世代のお嬢様にも自信をもってお召しいただける
そんなお振袖をご提供し続けたい。これが、私共ゑり善の好みであり、こだわりです。

もし、こうしたこだわりにご共感していただけましたら、
また、ご興味が少しでもございましたら、是非お気軽にご来店くださいませ。

お嬢様の記念すべき日に向けて、
お振袖探しの1歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

なお、弊社のウェブサイトでの取り扱い商品やinstgramでも、ゑり善のお着物を気軽にご覧いただくことができます。
是非こちらもご参考になさってくださいませ。

ゑり善 亀井彬

京都・銀座・名古屋にて呉服の専門店として商いをする「京ごふくゑり善」の代表取締役社長として働く「亀井彬」です。
日本が世界に誇るべき文化である着物の奥深い世界を少しでも多くの方にお伝えできればと思い、日々の仕事を通して感じることを綴っていきます。