きものを愉しむ

2023/02/23

春 変化の季節~十三参り~

三寒四温の日々、皆様いかがお過ごしでしょうか。
いつもご覧いただき誠にありがとうございます。
本店・営業の久保田でございます。

少しずつ暖かさを感じる時間も増えてきました。もうすぐ春がやってきますね。
春、といえば皆様どのような行事を思い浮かべますか?
ひな祭り、卒業式に入学式…十三参りも行われます。

~十三参りについて~

十三参りとは、4月13日頃、数え年で13歳の少年少女が虚空蔵菩薩へお参りをする行事です。虚空蔵菩薩は知恵や福・運を授けるといわれており、そこで少年少女は大人の知恵を授かります。

京都では嵐山の虚空蔵法輪寺で行われます。お参りをした後、渡月橋を渡り切るまでに後ろを振り返ると授かった知恵がなくなってしまう、なんて話は聞いたことのある方もいらっしゃるでしょうか。十三参りをする子は決して後ろを振り返ってはいけませんよ。

数え年で13歳、とは干支が一周し、自分の干支が再び訪れる年。人生で初めての厄年が訪れるとともに、心も体も大人になっていく時期です。十三参りにはそんな人生の変わり目に災難に見舞われないよう、厄除けの意味もこめられています。

 

~十三参りの服装~

では、十三参りはどんな服装で行うのが望ましいのでしょう。

お洋服でも構いませんが、日本の行事らしくお着物で行うのはいかがでしょうか。
実は、お着物をお召しになるにあたって十三参りは大事な行事といえます。十三参りを境に、袖を通すお着物に変化が訪れるからです。それまでは四つ身、子供用のお着物でしたが、十三参りからは本裁ちの大人のお着物に。
子ども用のお着物では肩揚げ、袖揚げ、腰揚げをしますが十三参りのときにするのは肩揚げだけ。子どもから大人への変化、ということで少しあどけなさは残しつつ。

お召しになるお着物の種類に決まったものはありません。振袖でも小紋でも付下げでも良いのです。
大人への変化、といっても十三歳はまだ成人前。大きめの可愛らしいお柄を選ぶなど、子どもらしさとのバランスを取るのもポイント。
帯も振袖に合わせるような、華やかなものや色彩のはっきりしたものにすることをおすすめします。
また、袖丈も長めにすると可愛さが増します。

春は出会いと別れの季節、とよく言いますが、十三参りはまさに子どもの自分とお別れをして、新しい自分、大人の自分をお迎えする儀式。人生の節目として大切にしたい行事です。

京都を発祥として、近畿地方を中心に広がりを見せていったので、なじみのない地域の方もいらっしゃるかもしれません。そのような方も数え年13歳のお子様がいらっしゃいましたら、今年の春は十三参りをご検討されてみるのはいかがでしょうか。
ご縁のあるお寺や神社へお参りに行かれても良いようです。その場合も渡月橋同様、帰り道に後ろを振り返ってはいけないとされているようです。

 

~十三参りにおすすめのお着物とは~

最後に、十三参りにおすすめのお着物のご紹介です。

○小紋で可愛らしさを前面に出して。
232302_振袖展-3
はっきりとした色合いの飛び柄小紋は子どもらしい元気さが引き立つようですね。
お品物によっては大人の方用のお着物より、長めの生地になっておりますので、袖丈を長くお仕立てすることも可能です。

 

柄見本

うさぎ小紋
期間に余裕を持っておつくりしていただける場合は、お好きなお柄と地色を選んで小紋を別注し、お仕立てさせていただくことも可能でございます。
お嬢様のお好みに合わせた、こだわりの一枚をおつくりするのはいかがでしょうか。
今年は卯年ですね。うさぎにお花をあしらった、こんな可愛らしいお柄もあるんです。

 

○振袖で大人っぽさもとりいれて。

柄がつながる「絵羽模様」になっている振袖は荘厳さをも感じます。

成長を見越して生地を後から出せるようにお仕立てされると、成人式などでもお召しいただけます。
成人式の際は帯や小物のコーディネートを変えるだけでも違った雰囲気で楽しむことができます。
もちろん十三参りでは可愛らしいお柄を選び、成人式では大人っぽいお柄を選ぶなど、違うお着物を楽しんでいただけるのも呉服屋冥利に尽きます。

202302_振袖展

202302_振袖展-2

本店では2月26日(日)まで振袖展を開催しております。様々な雰囲気を持つお着物が揃っております。
振袖は綸子の光沢のある生地も多いですが、縮緬の生地も温かみを感じる優しい色合いが出ておすすめです。

十三参りだけでなく成人式を控えていらっしゃる方も、お時間ございましたらぜひ一度お立ち寄りくださいませ。

本店営業・久保田真帆