きものを愉しむ

2022/07/31

さぁ、きもの! さて、何から始めましょう?

三年ぶりの祇園祭りが無事に終わりを迎え、少し静かに感じる京都・四条の街でございます。

 

皆様はじめまして、本店営業職・大西 絢子と申します。

入社二年目の若手、、だからこそ!の視点でお伝えできる事柄を取り上げ、できるだけ皆様にとって身近な存在になれましたら幸いでございます。

 

今回は、店頭でよく聞くお客様からのお尋ねにフォーカスを当ててみたいと思います。

「きものを始めてみようかな、と思うけど、何から始めればいいかしら」

 

きものを始めてみようかな、と思われるきっかけは、お人によって様々なようでございます。 「子育てが一段落して自分の時間を作ろうと思って」 「着付け教室に通い始めたから一着は自分で誂えたものが欲しくって」 「たんすに眠る母のきものを活かしたくって」 「きものを着る女性/男性に憧れがあって」 などなど。

 

いろいろとお勧めできるお品はございますが、敢えてひとつ選ぶといたしましたら、、私は 【小紋】 をお勧めさせて頂きたいと思います。

≪小紋とは≫

「小紋」というのは、全体的にお柄が繰り返しあるきもののことをいいます。「小紋」という名称から、小さい柄のものと想像されがちでございますが、大きな柄でも「小紋」と呼ばれ、お柄の大小は関係ございません。

その中でも今回ご紹介いたしますのは 【飛び小紋】 【飛び柄】 と呼ばれるもの。お生地全体にお柄があるのではなく、”点々と”お柄がございますため、無地部分の多いきものとなります。

↑朝顔の絽のきものに、雪輪柄の夏のなごや帯を合わせました。盛夏らしい、元気な装いです。

 

↑袷のコーディネート。帯は「花筏(はないかだ)」という古典文様で、金銀糸も使われております為、少しよそいきにもお召しいただけそうです。

 

↑単衣のきものに、夏の染帯でございます。全体的にしゃれっぽい雰囲気の漂うコーディネート。すっきりとした帯〆で清涼感を演出しております。落ち着いたきものの地色は、飽きが来ずお楽しみいただけそうです。

 

ではなぜ、これからきものを始められる方の一着目にお勧めなのか、具体的にご紹介していきたいと思います。

≪帯合わせのしやすさ≫

先述しましたように無地部分が多くなりますので、柄の多いきものよりも格段に帯合わせがしやすくなります。

きもの初心者の方にとって悩ましいのがコーディネート。帯ときものの格さえ合っていれば、あとはお好みで素敵に色が合うようにさえすれば大丈夫です。

 

≪着用範囲の広さ≫

飛び柄の小紋は無地部分も多いため、帯によってはちょっと改まったお席にもお召しいただけますし、もちろん街着のようなカジュアルにお出かけの際にもぴったりです。「きものを始めたばかりで、まだあまり数を持つことができない」というお方に寄り添うきものでございます。

 

≪価格帯も手に取っていただきやすい≫

もちろんそれぞれのお品にもよりますが、一般的には訪問着や付下よりもお手に取っていただきやすい価格帯であることが魅力です。上記の着用範囲の広さも加味して考えますと、一着目にお誂えいただくにぴったりかなぁと感じるわけでございます。

 

皆様ここまでお目通しいただき、誠にありがとうございます。

今回は「飛び小紋」をお勧めさせていただきましたが、最後にはお客様が一目惚れされた逸品に御縁が繋がることが多いように感じます。ぜひお客様にはその直感や第一印象を大事にしていただきたいものです。そして、その御縁をより良くするお手伝いをさせていただけましたら幸いでございます。

店内にも小紋準備してございますので、ぜひ一度ふらり、とお立ち寄りくださいませ。

「ちょっと見るだけ、、」も楽しみにお待ち申し上げております。

 

京都・銀座・名古屋にて呉服の専門店として商いをする「京ごふくゑり善」の代表取締役社長として働く「亀井彬」です。
日本が世界に誇るべき文化である着物の奥深い世界を少しでも多くの方にお伝えできればと思い、日々の仕事を通して感じることを綴っていきます。