美のてほどき~月刊誌『目の眼』様にてご紹介いただきました~

2020年09月15日

本日9月15日発売の月刊誌『目の眼』さんの企画にて弊社を取り上げて頂きました。

「剛力彩芽の美のてほどき」という題名の企画の新シリーズということでお声がけ頂いた次第です。
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夏が燃え尽き秋めく夜~五山の送り火~

2020年08月16日

おはようございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。

京都のお盆といえば、「五山の送り火」が有名です。
13日から家に帰ってこられていたご先祖さんの霊をお送りします。

8月16日の夜。日が沈んでから順々に点火される景色は、いくつになっても感動致します。
高い建物の少ない京都では、市内の様々な場所から見ることができます。

大文字山の「大」
松ヶ崎の西山・東山の「妙」「法」
西賀茂の船山の「船」
金閣寺に隣接した大文字山の「左大文字」
嵯峨の曼陀羅山の「鳥居」

点火の仕方や火の色など、実はそれぞれの山の特徴があることは、私も最近まで存じ上げておりませんでした。
ひとつひとつ字体も異なり、味わい深く楽しむことができます。
仏教が庶民一般に広がった室町時代以降に起こったといわれておりますが、正式な起源は明確ではないということ。
五山の近くにお住まいの方々が大切に脈々と残してこられたお盆の行事です。
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本当に夏の着物は暑い??

2020年08月08日

いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
ゑり善の専務取締役の亀井彬です。

昨日の8月7日は『立秋』でございました。
京都も暑さの真っただ中ではございますが、早いもので暦の上では 秋。

きものに関わる者は、
だれよりも季節に敏感になるように!!
と入社した当初、尊敬する先輩から教えていただいたものです。

過ぎ行く夏を思うと少し寂しい気持ちになりますが、
一方で、近づいてくるほんの小さな秋を見つけては、ワクワクする毎日です。

今年は例年より梅雨明けが遅く、7月は雨ばかりだったため、なかなか思うように着物が着れず。。。
その代わりに、8月に入ってからは、京都も晴天が多く、気持ちがよいお天気が続くので「着物」での通勤を続けております。

よく、
夏のお着物って暑いんでしょ??

と聞かれることが多いのですが、決してそんなことはございません!

とても涼しく、着心地が抜群! の一言に尽きます。

これが、意外に知られていない、夏の着物の魅力です!
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『日本傳統織物集成』から日本の魅力を考える

2020年03月07日

おはようございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。
三寒四温とは本当によく言ったもので、本格的な春を前に、足踏みをしているような毎日です。
あたたかな陽射しが恋しい朝となりました。

さて、昨日より始まりました「糸くりの詩」で、いかにも温かみを感じる全国の伝統織物が店を華やかにしてくれています。
それぞれの土地の、それぞれの空気を、もった生地と対話する楽しみを感じております。

さて、糸くりの詩の開催に向けて、社内の資料を整理しておりましたら、興味深い資料を発見しました!
それが、『日本傳統織物集成』です。
42年前の昭和50年1月7日に限定750部、発行された資料です。

日本傳統織物集成

各産地の裂地が美しくまとめられた貴重な内容でした。
特に、興味深かったのが、各産地の織物の種類の多さです。
薩摩、肥後、筑後、伊予、土佐、阿波、讃岐、丹羽、大和、近江、加賀、能登、越中、美濃、信濃、越後、伊豆、上野、岩代、羽前、陸奥
これでも一部ですが、本当に全国に特徴のある織物があったことがよくわかります。
裂地は全部で「150種類」に上ります。

日本傳統織物集成

素材に関しては、絹よりも「木綿」が多いのがわかります。
いかに、各地の織物が人々の生活と密接にかかわっていたかを読み取ることができます。

一方で、今も存在している産地はどれだけあるのか。ということが頭によぎります。
少なくとも一般的な流通のルートで私達が見かけることがあるお着物は全体の「3割ほど」
協会や組合が残っている産地でも、なさっておられる工房が1軒のみ、というところもございます。

この40年でいかに、全国の染織文化が衰退してしまったことを実感致します。

糸くりの詩では、こちらの資料も本店においております。
日本が大切にしてきた織物の文化を絶やしてはいけないと強く責任を感じます!

日本傳統織物集成

まずは知っていただくことから。
どうかお気軽にお立ち寄りくださいませ。

私には到底できません-職人さんの技-

2020年03月05日

おはようございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。

今週は夜な夜なお着物の奥深さを知ることができる勉強に参加させていただいております。
テーマは「色糊による点描と糊流し染」です。

京友禅でよく一般的に知られている糸目友禅とは異なる色糊による染めを実際に手を動かしながら学びます。
京都で実際に友禅に携わっておられる職人の皆様と一緒に、私も手を動かして、じっくりと着物の世界に向き合います。

昨日は下絵に従って、色糊で点・点を置いていく工程を行いました。
色糊とは、染料をまぜた糊のことをいいます。
一般的な友禅の技法に比べると、力強い線が描ける点、また今回のような点描に向いているといえます。

ケーキ屋さんで、「HappyBirthday」と書いてもらう時に使われるチョコペンと同じような、先端に口金がついた筒に、染料を混ぜた糊を入れれば準備完了です。
「それでは、好きに点を描いてください」
お手本を見せてくださった先生の手の動きをみると、簡単そうに見えるのですが、当然ながら、いざやってみると上手くいきません。

まず、点の粒の大きさが揃いません!

そして、糊を置いたあとに、次の点に向かう時に、糊の切れ端がのびて、生地についてしまいます。
「糊のしっぽ?」がついてしまうのです。

糊置き

丁寧にすれば、少しずつできるようになるのですが、全体のバランスは見るも無残なもの。

糊置き

一方で、ひとつひとつ手の仕事ですので、点ひとつひとつに表情をつけることができます。
粒の大きさをかえたり、場所によって、空白を持たせたり。
葉脈をイメージしておいてみたり。渦巻のように置いてみたり。などなど。

「失敗というのはありませんからね。せっかくするので楽しんでやりましょう!」
同じ下絵で進めているのですが、本当に人によって作品の表情が変わります。

本来の職人さんのお仕事であれば、やり直しがきかないプレッシャーと共に、時間にも限りがあるため、丁寧にすればよいだけではありません。手の早さも当然重要になります。
作品全体の仕上がりをイメージして、糊の置き方、粒の大きさ、色の配置などを決めていかれるといいます。

いかに職人さん技が素晴らしいものであるか。
実際に体験してみると、身をもって知ることができます。

やはり、私には到底できません。

糊置き