ゑり善の仕事(先輩の声)

一般職(仕立部) 2024年入社(2年目)

私は仕立部として、お客様にお選びいただいたお着物を、実際にお召しいただける形に仕上げる工程の管理を担っています。お買い求めいただいた商品やお客様からお預かりしたお着物に、必要な加工や仕立てを施していただくよう、職人さんに依頼します。仕上がりの最終確認まで責任を持ち、納品できる状態に整えるまでが私たちの役割です。
普段は本店での業務が中心ですが、展示会などの催事の際には、会場でお客様の着付けを担当することもあります。

ゑり善を選んだ理由の一つに、企業理念である「正商」の考え方があります。就職活動中は他の企業の説明会にも足を運びましたが、いまいちピンとこず、迷いながら活動していました。そんな中、大学の合同説明会でゑり善の社長や部長とお話しする機会があり、そこで “この会社で働いてみたい”という気持ちが湧いてきました。

私自身、押し売りされるのが苦手で、されると買いたくなくなってしまうタイプです。ゑり善ではそういった無理な販売ではなく、誠実な姿勢でお客様と向き合うという考え方が浸透していて、自分の価値観と重なりました。

この仕事のやりがいは、何といっても日本文化の原点ともいえる「着物文化」を支えられていることです。ゑり善で仕立てたお着物を、お客様が展示会で実際に着て来てくださる姿を見るとより一層実感が持てますし、仕事へのモチベーションにもつながっています。決して安価ではないお着物を扱う責任の重さと同時に、その一着が誰かの人生の一場面を彩っていることに、誇りを感じます。

日々の業務で最も大切にしているのは「報・連・相」です。慣れてきたとはいえ、まだまだミスをしてしまうこともあります。取り返しのつかない事態を防ぐためにも、少しでも不安なことがあればすぐに相談するように心がけています。

社内はとても風通しがよく、若手の意見も言いやすい雰囲気があります。会社全体で若手の視点を大切にしてくれていると感じます。

入社前は「高級呉服店」というイメージから、厳しく堅い職場を想像していましたが、実際には社員同士の距離が近く、助け合いの精神がある会社でした。人数が多すぎない分、情報共有もスムーズで、業務も効率的に進めやすい環境だと思います。

今はまだ、ベテランの先輩方のサポートのもとで仕事をしていますが、いずれは自分が中心となって仕立部を担っていく立場になります。そのときに備えて、日々着物の仕立てについて勉強中です。仕立や加工についての知識を深め、仕立屋さんと営業担当の間を取り持つことができる、信頼される存在になることが目標です。

仕立ての進行状況や納品時期の確認のため、取引先や仕立屋さんとの連絡も欠かせません。お客様にご満足いただける仕上がりにするために、丁寧かつ正確なやりとりを心がけています。

仕立て内容や進行状況を正確に記録・管理するため、データ入力も重要な業務のひとつです。情報を丁寧に確認しながら、ミスのないよう慎重に対応しています。

お昼休憩は、社内の休憩スペースでゆっくり食事をとることができます。外食の気分の時は近くのお店へ出ることも。リフレッシュできる環境が整っているからこそ、午後からも元気に働けます。

仕立て上がったお着物が寸法通りに仕上がっているか確認します。お客様一人ひとりにぴったりの着心地をお届けするため、丁寧に採寸しています。

お客様へ安心してお届けできるよう、仕立て上がったお着物を最終チェック。一つひとつに責任を持って細部まで確認し、納品できる万全の状態に整えます。

1日のスケジュール

9:00

出勤 掃除

9:30

朝礼

9:45

連絡チェック 加工職出し処理 備品注文

11:30

昼休憩

12:00

仕立屋さんへの発送準備

13:00

整理品箱入れ

14:00

支店へ発送

15:00

休憩

15:30

仕立上がり品箱入れ

17:45

片付け 翌日準備

18:00

退勤