いつも誠にありがとうございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。
3連休の前日である昨日は、四条の街にも少しずつ賑わいが戻ってきているように見えました。
コロナウイルスによる影響は依然予断は許さない状況ではございますが、道行く方々の笑顔と、さわやかな日差しを見ると自然と心が明るくなります。
さて、4月を迎えると、弊社にも新しく勤めてくれる仲間が加わる予定です。
着物の販売の経験がないお方ばかりなのですが、まずは着物に触れ、興味を持ってもらうことからスタートです。
着物の魅力は多岐にわたりますので、どこから興味をもってくれるのか。こちらも楽しみです。
私も7年前の4月に入社をし、毎日知らないことばかりでしたが、目に触れる着物の世界に魅了されていったことを今でも鮮明に覚えております。
銀座店で勤めはじめましたが、先輩方がお客様とお話をされている姿を、後ろからこっそりを見て学ぶ毎日。
そこで興味が持ったことの一つが、「小物あわせの楽しみ」です。
ご用命賜ったお着物や帯が仕立てあがってきたら、この着物に合う帯はこれ、帯揚げならこれ!
あの奥様にはこのような色合いが似合われるだろう。
帯の印象を引き立てるには、この組み方の方が合いそう?
実際にお客様がご来店されると、そこから始まる着物の小物あわせ。
あーじゃない、こーじゃない。その様子がなんとも楽しそうなこと。
お洋服のコーディネートに比べると、基本的に着物の世界は、
着物・帯・帯締め・帯揚げ・半襟・草履・バッグ
と使えるアイテムに制限があり、大きく形を変えることもできません。
将棋の羽生さんの書籍で読んだことがあるのですが、
「小さくコンパクトにしていく」というのは、日本文化の特徴ともいえます。
限られたアイテムだからこそ、無限の取り合わせを、様々な人と楽しみあい、競い合う?ことができることも着物の魅力の一つだといいえるのではないでしょうか。
本当にアイテム一つ変えるだけで印象が変えられます。
今日は春分の日、先日アップした春らしい桜の帯をもとに、帯締め3本楽しんでみましょう。

帯締めコーディネート①:「合わせやすい万能タイプ」
一つ目は淡黄(たんこう)色の帯締めです。この色は、帯の色味を選ばない色の一つです。
地色に合わせて、桃色を加えているのがポイント。軽やかな印象で気軽にお使いいただけます。

帯締めコーディネート②:「ふんわり」
春のらしい若菜色の帯締め。結び目と渕にのぞく灰桜色がとても上品です。
無地の帯締めは帯の柄を引き立ててくれます。

帯締めコーディネート③:「きりり」
はっきりとした印象のピンクに、少し赤みを帯びたグレーを組み合わせれば、ピンクの優しい雰囲気を活かしつつも、シャープな印象になります。帯締めも目立たせたい!という時はこのような合わせ方も素敵です。

コーディネートは本当に奥が深く、まだまだ私も勉強中です。
道行くお着物姿のお方を見ては、素敵な合わせ方だなぁといつも参考にさせていただいております。
最後に、入社当時に先輩から聞いて今も大切にしていること。
小物あわせには、答えがないもの。
難しい!という気持ちではなく、楽しい!という気持ちで探してみぃや
これからも皆さんで小物あわせを楽しんでいきたいと思います。
◆小物バーゲン開催します!是非ご来場ください。
京都本店 2020年3月26日(木)~29日(日)
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