おはようございます。
いつもブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
ゑり善の専務取締役の亀井彬です。
今日は阪神淡路大震災から25年。
当時私は小学生低学年でしたので、地震にも気づかず、事の重大さもきちんと理解できておりませんでした。
日本で初めての近代的な大都市における直下型の地震。神戸市内を中心に甚大な被害をもたらしました。
当時のニュースを見返す度、普段、何気なく日々を過ごせていることに、心から感謝して、今を精一杯生きていかねばと強く感じます。
さて、一昨日と昨日は「ゑり善 銀座店」をご贔屓を賜っている多くのお客様とお会いできることができ、とても嬉しいひと時となりました。
昭和の32年(1957年)に今と同じ、「銀座すずらん通り」に店を出店したことから銀座店の歴史は始まります。
以後、本当に大勢のお客様に支えて頂きながら、今も商いをさせて頂けていることに心から感謝いたしております。
「すずらん」の名がつく商店街は実は全国にあるようで、東京都内だけでも、銀座・神田・経堂・荻窪など20を数えます。
名前の由来は、「すずらんの形をした街灯」です。

大正13(1924)年10月14日夜、京都の寺町通に、初めてそのすずらん灯がともりました。
設計は国会議事堂の設計もされた建築家、武田五一氏。翌日の新聞では、その時の感動が掲載されていたといいます。
その後、このすずらん灯が全国に広まったようです。
「銀座すずらん通り」と呼ばれる通りには、戦後、特に呉服店が並び、お着物好きのお方が大勢お越しになられていたようです。
今はその当時から比べると、多少街の雰囲気は変わったかもしれませんが、今なお特別な街であることを伺うたびに感じます。
私がゑり善に入社したのは、今から7年ほど前の2013年4月。
大学卒業後にお世話になったIT関連の企業で4年間、勤めさせていただいた後でした。
入社後すぐに配属となったのがこの銀座店でした。
今でも銀座店に来ると、原点に返って、背筋がすっと伸びるような気持ちになります。
社会人の経験はあったものの、何も知らない着物の世界に入って、当然右も左も分からない日々。
まず、馴染みもなかった銀座の華やかさに、衝撃を受けたことを、今でも覚えております。
着物の簡単な「いろは」を学んだ後は、実際の現場に立って、常に先輩やお客様の話に耳を傾けておりました。
着物のしきたりや、TPO、コーディネートの楽しみなどは、こうしたお客様との会話から少しずつ覚えてまいりました。
当然今も知らないことばかりで、少しずつ勉強の日々です。
お客様がおられない時間があれば、店に並ぶ着物や帯を見ながら、商品の魅力やコーディネートなどを先輩に伺いながら学びましたが、見るもの全てが新鮮で、魅力にあふれる着物の世界に鮮烈な印象を受けました。
上品なシルクの美しさや、肌触り。
まるで1枚の絵のような洗練された構図。
見る人を気持ちを動かす色使い
四季の変化を楽しむお客様の素敵な着こなし術
着物から相手のメッセージを受け取る豊かな感受性
「なんと素晴らしい文化なんだ!」
震えるような感動を感じ、今もその魅力に惹きつけられています。
銀座店は決して広くはないお店ですが、昔ながらの温かい雰囲気を感じる店構え。
1Fには反物を中心としたお着物、2Fには振袖や訪問着などフォーマルでお着物が並びます。
京都を中心に仕入れしたゑり善好みの商品の中から、関東のお客様に好んでいただけるようなものを厳選して品揃えいたしております。
1点1点、じっくりとご覧いただけるよう。季節折々の品物を陳列しております。


週末は是非銀座へお買い物へ。
店の目印は、素敵な佇まいのお店で紅茶を販売されている「マリアージュフレールさん」と日本の趣のある鎧兜や刀剣がディスプレイされている「柴田刀剣さん」の間です。
銀ブラついでに、ゑり善好みのお着物も是非ご覧になってくださいませ。