【第149回】双美展を開催いたします!

2020年01月31日

いつも誠にありがとうございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。

失礼ながら、1週間ブログの更新が空いてしまいました。その間に世界中に知れ渡ったコロナウイルスの脅威。
加速度的に世界がグローバルな繋がりを広げる中で、このような脅威があることをまじまじと痛感致しております。

特に京都の本店では海外からのお客様も含めて店頭で多くの方をお迎えします。
異例中の異例ではございますが、店頭でお相手をさせていただくメンバーも一部マスクの着用をさせていただくことに致しました。

感染が広がらないように、この影響が早いうちに終息へ向かうように、ただただ祈るばかりです。

さて、ご案内状を希望してくださっている皆様には、すでにご案内がお手元に届いているかと存じますが、
以下の日程で
春の新作発表の会である「双美展」を開催させていただきます。


◆京都本店◆
 2020年2月7日(金)~9日(日) 午前10時~午後7時(最終日は午後6時まで)
◆銀座店◆
 2020年2月13日(木)~15日(土) 午前10時~午後6時


春と秋に年に2回開催する新作発表の展示会になるのですが、弊社の中でも最も歴史の古い展示会となります。
なんと、今回で【第149回目】を迎えます。
毎年楽しみにしてくださっている皆様に本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます。

礼装のお着物はもちろん、これからの季節にぴったりのお茶会、お花見、観劇などで
お召しいただけるゑり善好みのお着物がそろってまいります。

たんぽぽ

「春」という言葉を聞くだけで、わくわくした前向きな気持ちになれるのは不思議です。
是非、伝統の美意識と確かな技によって生み出される美しい着物や帯。一足早い春を感じに是非ご来場くださいませ。

当時の養蚕の様子を知ることができる素晴らしい一冊 -『八方にらみねこ』-

2020年01月23日

おはようございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。
いつもブログをご覧頂きまして、誠にありがとうございます。

今日は冷たい雨が降る1日となりました。
天気予報によれば、この1週間はしばらく雨の日が多くなるようです。

足元から冷えこんでくる寒い冬はこたつにはいってほっこりと。

私は小さい頃からこたつが大好きで、秋口からいつになったらこたつを出すのかと、母親によくせがんでいたものです。

先日何気なく小さい頃読んでいた本も見返す事があり、思わず懐かしく手に取った本がございます。

それが『八方にらみねこ』です。

皆さんはこの本をご存知でしょうか?

八方にらみねこ

<あらすじ>
寒い小正月の日。自宅で養蚕をしているおじいさんとおばあさんの家に、か弱い小さな三毛猫がやってきます。お世話になったおじいさんとおばあさんに恩返しをしようと、かいこを守ろうとしますが、ちびねこのみけでは、ねずみたちにかないません。
ねずみたちが怖がる「八方にらみの術」会得するために山に修行にはいります…

小さい頃は、養蚕の意味なども分からず、ただただ絵の迫力に引き込まれて夢中になって読んでおりました。大人になってから、改めて読み返すと、当時の養蚕の苦労が優しくも鮮明に描かれていることに気が付きました。

今ではほとんど見かけなくなった養蚕の光景。その姿を知ることができるお話です。

初版は昭和56年。作者の武田 英子さんは発行当時、「養蚕の苦労は忘れられていくようです。だからこそその事を伝えたくてこの絵本を心を込めてつくりました」とお話されています。

日本の主幹産業であった養蚕の苦労。普段私たちが扱う絹というものが、いかに大切に作られていたのか。ということを改めて感じることができる素晴らしい本です。

ご覧になられたことのないお方には、是非1度手にとって読んでみて頂きたい1冊です。

「おもてなし」の心に触れる-京都迎賓館-

2020年01月21日

おはようございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。
いつもブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

昨日から大寒に入りました。冬の季節の最後の節気です。
例年一年で一番気温が低い時期は2月はじめあたりということですが、
この大寒を過ぎますといよいよ春に向かって季節が進んでまいります。

さて、昨日は本店が定休日でしたので、
「京都迎賓館のプレミアムガイドツアー」に参加してまいりました。
おかげ様も天候も穏やかで、1時間半ほどかけ、ゆっくりと拝見させていただきました。

京都迎賓館は平成17年4月に開館した国の迎賓施設です。
京都御所の敷地内にございますが、詳しい場所などはあまり知られていないように感じます。

日本の歴史や文化を象徴する都市である京都で、海外からの来賓のお方を、
心を込めてお迎えし、日本への理解と友好を深めていただくことを目的に建築されました。
東京にある迎賓館赤坂離宮とともに、賓客の接遇の場としての役割を果たしています。

平成28年からは通年公開を開始されており、一般にも拝見することができるようになりました。

<桐の間>
和食を提供する「和の晩餐室」

京都迎賓館
京都迎賓館

建物や調度品には、数寄屋大工、左官、作庭、截金、西陣織や蒔絵、漆など
数多くの京都を代表する伝統技術において匠の技が用いられております。
弊社とも繋がりの深い人間国宝、喜多川俵二氏がおつくりになられた有職織物の几帳にも目を奪われました。

日本建築の伝統の粋と美しさを存分に触れることができる空間。

建物や調度品自体が目立つことなく、
あくまでも主役である来客を引き立てるような空間づくり

日本の「おもてなし」という考え方のすばらしさを深く感じることができました。

<庭園>
廊橋(ろうきょう)からの眺め

京都迎賓館

<和舟>
この広大な池で海外からの賓客に日本の文化である「舟遊び」を楽しんでいただくそうです。

京都迎賓館

毎週水曜日を除いて、ほぼ毎日ガイドや自由参観をされております。
中では一部を除いてお写真を撮ることも可能ですので、お着物でのお出掛けにもぴったり。

是非皆様にもご覧いただきたい素晴らしい場所でした。

私に着物の魅力を教えてくれた場所-ゑり善 銀座店のご紹介-

2020年01月18日

おはようございます。
いつもブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
ゑり善の専務取締役の亀井彬です。

今日は阪神淡路大震災から25年。
当時私は小学生低学年でしたので、地震にも気づかず、事の重大さもきちんと理解できておりませんでした。
日本で初めての近代的な大都市における直下型の地震。神戸市内を中心に甚大な被害をもたらしました。
当時のニュースを見返す度、普段、何気なく日々を過ごせていることに、心から感謝して、今を精一杯生きていかねばと強く感じます。

さて、一昨日と昨日は「ゑり善 銀座店」をご贔屓を賜っている多くのお客様とお会いできることができ、とても嬉しいひと時となりました。

昭和の32年(1957年)に今と同じ、「銀座すずらん通り」に店を出店したことから銀座店の歴史は始まります。
以後、本当に大勢のお客様に支えて頂きながら、今も商いをさせて頂けていることに心から感謝いたしております。

「すずらん」の名がつく商店街は実は全国にあるようで、東京都内だけでも、銀座・神田・経堂・荻窪など20を数えます。
名前の由来は、「すずらんの形をした街灯」です。

すずらん

大正13(1924)年10月14日夜、京都の寺町通に、初めてそのすずらん灯がともりました。
設計は国会議事堂の設計もされた建築家、武田五一氏。翌日の新聞では、その時の感動が掲載されていたといいます。
その後、このすずらん灯が全国に広まったようです。

「銀座すずらん通り」と呼ばれる通りには、戦後、特に呉服店が並び、お着物好きのお方が大勢お越しになられていたようです。
今はその当時から比べると、多少街の雰囲気は変わったかもしれませんが、今なお特別な街であることを伺うたびに感じます。

私がゑり善に入社したのは、今から7年ほど前の2013年4月。
大学卒業後にお世話になったIT関連の企業で4年間、勤めさせていただいた後でした。
入社後すぐに配属となったのがこの銀座店でした。

今でも銀座店に来ると、原点に返って、背筋がすっと伸びるような気持ちになります。

社会人の経験はあったものの、何も知らない着物の世界に入って、当然右も左も分からない日々。
まず、馴染みもなかった銀座の華やかさに、衝撃を受けたことを、今でも覚えております。

着物の簡単な「いろは」を学んだ後は、実際の現場に立って、常に先輩やお客様の話に耳を傾けておりました。
着物のしきたりや、TPO、コーディネートの楽しみなどは、こうしたお客様との会話から少しずつ覚えてまいりました。
当然今も知らないことばかりで、少しずつ勉強の日々です。

お客様がおられない時間があれば、店に並ぶ着物や帯を見ながら、商品の魅力やコーディネートなどを先輩に伺いながら学びましたが、見るもの全てが新鮮で、魅力にあふれる着物の世界に鮮烈な印象を受けました。

上品なシルクの美しさや、肌触り。
まるで1枚の絵のような洗練された構図。
見る人を気持ちを動かす色使い

四季の変化を楽しむお客様の素敵な着こなし術
着物から相手のメッセージを受け取る豊かな感受性

「なんと素晴らしい文化なんだ!」
震えるような感動を感じ、今もその魅力に惹きつけられています。

銀座店は決して広くはないお店ですが、昔ながらの温かい雰囲気を感じる店構え。
1Fには反物を中心としたお着物、2Fには振袖や訪問着などフォーマルでお着物が並びます。
京都を中心に仕入れしたゑり善好みの商品の中から、関東のお客様に好んでいただけるようなものを厳選して品揃えいたしております。
1点1点、じっくりとご覧いただけるよう。季節折々の品物を陳列しております。

銀座店
銀座店

週末は是非銀座へお買い物へ。

店の目印は、素敵な佇まいのお店で紅茶を販売されている「マリアージュフレールさん」と日本の趣のある鎧兜や刀剣がディスプレイされている「柴田刀剣さん」の間です。

銀ブラついでに、ゑり善好みのお着物も是非ご覧になってくださいませ。

着物の魅力を次世代にも繋いでいくために…

2020年01月16日

いつもブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
ゑり善の専務取締役の亀井彬です。

早いもので1月も折り返し。16日を迎えました。
昨日、1月15日は「小正月」といい、小豆粥を食べ、無病息災を願います。
小豆のように赤い色の食べ物が邪気を払うとされてきたためともいわれております。

地方によっては、「女正月」ともいわれ、元旦(大正月)に多忙だった女性をねぎらう日とも呼ばれているとか。
いつの時代も、女性の皆様をねぎらう気持ちを持たなければなりませんね。

さて、1月13日の成人の日には、大勢のお嬢様の素敵なお振袖姿を街並みで見かけることがございました。
今年は幸いにお天気もよく、新たに成人を迎えられる皆様にとって、素晴らしい門出となったことと存じます。
この日を楽しみに、ご家族皆様でご準備されてこられたお方も多いかと存じます。
ご成人、誠におめでとうございます。

成人式を通して、弊社とご縁を頂戴したお客様も多くおいでになられます。
この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。

さて、この成人式の始まりは、戦後間もない1946年11月22日、埼玉県にて開催された「青年祭」と言われています。
「敗戦により意気消沈した若者を励ますため」、「未来を担う若者に希望をもってもらうため」という目的で開催されたといわれております。その後、1949年に1月15日が「成人の日」として制定されました。
2000年からは、ハッピーマンデーとして、1月の第2月曜日が「成人の日」となっております。

あるアンケートによると20代の方のうち、成人式に出席したと回答された割合は7割とのことで、
SNSなどが普及している今日においても、依然として人気のある行事であることがわかります。
また、そのうち半数以上62%のお方が、お着物を着用されたと回答されております。

未来を担う若者に希望を持ってもらうため!という本来の目的からすると、必ずしも着物を着ることがすべてではありませんが、
普段あまり触れることのない、「着物」という日本文化に触れていただける機会になっていることは、
着物に携わる一人として、とてもうれしく感じております。

大学時代お世話になった先生のご縁で、今でもたまに大学の講義などに寄せていただくことがあるのですが、
現役の学生さんの皆様の素晴らしいパワーには目を見張るものがございます!

和の文化に対する興味関心を持っておられる方も多く、
鋭い観点で日本の伝統の良さを知り、発信する為のアイデアを考えておられるゼミなどもあるようです。

次の時代を担う若者の皆さんが、成人式を通して「着物」に触れ、
日本というアイデンティティに誇りを持っていただけるようなきっかけになっておりましたら、何よりうれしく思います。

成人式だけではなく、これからを支える世代の方に向けて、着物を魅力をしっかりと発信していかなくてはと感じる毎日です。