着物は是非、『男性』にもチャレンジしてもらいたい!

2019年12月05日

おはようございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。
いつもブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

12月に入り、ますます街も慌ただしくなってまいりました。
気温も一気に下がり始め、街を彩った紅葉も、風に吹かれて足元を彩っております。

ここ最近は同窓会や会合・懇親会などに参加することが多く、着物で出かけることが多くなっております。
着物で参加すると、自然と着物の話をすることにつながり、様々な大先輩方とお話をさせていただく機会をいただきます。
「私も来てみたい。」「いつかは1着ほしいんやけど。」
女性の方はもちろんですが、実は多くの男性が着物への興味をお持ちになられていることを実感いたします。

そのような男性の方に是非とも着物の楽しみを知っていただきたい!
そんな想いから、今日は男性のお着物に関して、書かせていただきます。

ご存じの方もおられるかもしれませんが、弊社の代表取締役である父「亀井邦彦」は毎日着物をきております。
私が幼いころから、父は出かけるときは着物!仕事でもプライベートでも常に着物!!
という生活をしておりますので、父のスーツ姿はほとんど記憶がございません。
そんな父の姿を見てか、私も着物への興味と愛着を持つようになりました。

男性の着物のパーツは大きく分けると、着物と羽織と帯。
そこに襦袢や半襟・羽織紐でコーディネートを楽しみます。
正式な場やお茶席などに必要となる袴は、男性ならではの凛々しい姿を引き立てるアイテムです。

弊社で扱うお着物は、基本的に無地や、縞・格子などの柄の織物(先に色を染めて、織り上げたお着物)の扱いが多いです。
御召や紬の生地は、シルクならではの風合いと、男性らしい渋さと深みのある色合いが特徴です。

女性のお着物のように、柄が目立たない分、重要となるのは色合わせと素材の組み合わせ。
オーダースーツを仕立てる感覚でお着物探しをお楽しみいただきます。

男性の着物を始める際は肌着や和装小物、バック・履物などを一式そろえていただく必要があり、最初はどうしてもお値段がかかるのがネックではございますが、
色味によっては一生着れるものばかりですので、非常にコストパフォーマンスが高いように思います。
体型の変化も隠してくれるどころか、多少恰幅が良いほうがお着物は似合うもの。
この点も男性にお着物をお勧めしたい要因の一つです。

また、ご家族がお召しになられていたものが、ご自宅で眠っている方はそのお着物を活かすことも大いにお勧めいたします。
保存状態と寸法さえ問題がなければ、そのままでも楽しめます。
必要な場合は、お手入れや仕立て直しで十分お召しいただけるケースもございます。
※もともとお召しに慣れれていた方と、お譲りになれる方のご身長の差がどの程度あるかがポイントになります。

私も祖父の着物に袖を通すことがありますが、時代を越えて、家族の絆を感じることができるのは着物ならではです。

この一年でも多くの男性の方のお着物のお手伝いをさせていただきました。
それ以来すっかりはまって、お出掛けにはお着物で!とおっしゃるお方。
奥様とのお出掛けには、そろってお着物をお召しになられるお方。
お洋服でのご印象からガラッとかわられる様子は、こちらも驚くほどです。

ハードルをお感じのお方も多いかとは存じますが、これからの人生をより豊かにする男性のお着物を皆様と一緒に広めていければと存じます。このブログをご覧の皆様もお近くの男性にお着物を是非おすすめくださいませ!

男性のお着物でお困りの際は、どうか何なりとお気軽にお申し付けくださいませ。
亀井

南座の「吉例顔見世興行」が明日から始まります!

2019年11月29日

おはようございます。ゑり善の亀井彬です。
いつもブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

昨日の京都は何といっても寒い一日でした。
朝方の気温が12度ほど。それからは気温が上がらず10度を下回るような一日。
厚手のコートやマフラーをされている方が目立ちました。
12月を直前にして、いよいよ冬の到来を感じるようになってまいりました。

京都に年末が近づいてくると、楽しみになるのは南座の「吉例顔見世興行」ではないでしょうか。
昨年、南座が改装され、今年は令和になって初めての公演となります。
公演に先駆けて、26日から「まねき」も上がり、南座の前を通ると自然と気持ちが高まります。

皆様は「吉例顔見世興行」はご覧になられたことはございますでしょうか。
恥ずかしい話ではあるのですが、私はこの仕事をするまで、歌舞伎をきちんと見たことがありませんでした。
5年前のある時に「京都にすんでいるなら、顔見世にはいかなきゃ」とお客様から熱烈なお勧めを受けたのがきっかけです。

「かぶき踊り」が出雲の阿国によって京都で始められたとされるのが1603年。
すでに400年以上の歴史がありますが、時代が変わっても日本人の心に響くストーリーの大筋は変わらないのが不思議です。

まだまだ楽しみ方も勉強中の身ですので、顔見世興行では、いつもイヤホンガイドを借りています。
話のストーリーやその場面までの背景などを知ることができることに加えて、見るだけではわからない「衣装があらわしている意味」を知ることができることがイヤホンガイドの魅力の一つです。

役者さんが来ている衣装には、どのような意味が込められているのか、また見ている人も、役者の衣装から何を感じ取っているのか。
着物に携わるものとして、見た目の美しさだけでない、衣装の持つ役割を教えてもらえる時間になっております。

南座の吉例顔見世興行といえば、「やはりお着物姿で!」というお客様は今も多いです。
江戸時代、劇場と役者は、一年ごとに契約を結んでおり、顔見世興行は翌年一年の一座の顔ぶれを披露する最も重要な興行とされていました。そのため観客の側も、「その日の為にお着物を新調して、役者さんへの敬意を示していた」というお話を聞いたことがあります。
普段なかなか数多く作ることはできないけれど、1年の締めくくりの顔見世興行には、一帳羅でお出掛けを!というお気持ちがあったのだと思います。

「顔見世興行にはできれば『やわらかもの』のお着物で行きます」とおっしゃるお客様が多いのも、こうしたことが由来なのだと実感します。
※ちなみに、「やわらかもの」とは、白生地に後染めのお着物のことを指します。訪問着や付下、色無地、小紋など。一般的に友禅といわれるお着物は「やわらかもの」のお着物の代表です。「たれもの」とおっしゃる方もおられます。
一方で「かたもの」といわれるのが、先に糸を染めてから織り上げる先染めのお着物のこと。大島紬や結城紬など各地の産地の紬が「かたもの」の代表です。

このような背景から、お客様からも顔見世興行で着る着物はどのようなものが良いの?とご質問をいただくと、やはり「やわらかもの」のお着物をお勧めしております。

とはいえ、今では織り物の紬をお召しのお方も多いですし、あくまでも観劇はおしゃれ着としての楽しみでもありますので、お客様がお召しになりたいお着物をお楽しみになられるのが良いのではないかというのが、わたくしの個人的な感想です。

是非、今年の顔見世興行には皆様もお着物姿でお出掛けくださいませ!

いよいよ明日から始まります。今年はどのような公演になるのか、待ち遠しく思います。

南座からは歩いて5分ほどのところに、弊社もございますので、是非顔見世興行の前や後には、弊社にもお立ち寄りくださいませ。

お客様に文化の入り口まで連れて行っていただける、この仕事のありがたさを思いながら、本日もお着物と向き合います。
長くなりましたが、最後までお読みいただきましてありがとうございます。

『人生100年時代』ー着物がもたらす豊かな時間ー

2019年11月26日

いつもブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
ゑり善の専務取締役の亀井彬です。

月曜日は京都本店が定休日の為、昨日はお知り合いの方からご紹介いただいた講演会に行ってまいりました。業界に入って7年が経ち、日々の仕事だけでは、ついつい着物のことばかりに目が行き、視野が狭くなってしまうので、時間があれば色々なお方のお話しを聞かせていただくようにしています。

テーマは「企業の未来を拓く発想転換」。
お話の中で出ていた話が、これからの社会を変えるであろう3つの技術の急速な発展についてでした。
①AIやIoT、ロボット ②ナノテクノロジー(小さなものを作る技術) ③遺伝子

詳しいご説明は省かせていただきますが、この3つの技術の発展によりもたらされるものが、
「病気が治る」「病気を予防する」「寿命が延びる」ということだそうです。
よく言われる「人生100年時代」の背景には、このような技術の発展があるようです。

今よりも長く生きることができる。
今よりも長い人生を過ごすことができる。

この人生をいかに豊かなものにしていけるか、
いかに健康に楽しい時間にしていけるのか。

この課題に、私たち企業は取り組んでいかなければいけません。

話を伺っていて感じたことは、『着物の持つ可能性』です!

  • 日々のお出かけを豊かにする魅力
  • 多少の体型の変化にも対応できる着物の仕立ての魅力
  • 形が一定のため、時代の流行に左右されず、長くお楽しみいただける魅力
  • 着付けを行うことでうまれる身体への良い影響

今までお客様や先輩方からお教えいただいてきたお話を思い浮かべながら、
これからの時代に、改めて、着物の魅力が再認識される確信をもって帰って参りました。

皆様にとって大切な一枚を探すお手伝いをすること。
そして、そのお着物を楽しんでいただけるお手伝いをすること。

長い人生をより豊かにしてくれる着物の魅力を、より多くの方に知っていただき、その良さを最大限に活かしていただけるよう、呉服の専門店としての役割をこれからも果たしていきたいと存じます。

少しだけテレビに出演させて頂きました

2019年11月23日

おはようございます。ゑり善の専務取締役の亀井彬です。
いつもブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

京都の街はこの週末が紅葉の見頃です!
嵐山や大原、貴船、高台寺、最近話題の瑠璃光院などなど。数え上げればきりがありませんが、あらゆるところで美しい紅葉を見ることができます。

四条の街も大勢のお方で賑わっておりますが、お着物姿の方が例年よりも多いような気がしており、とても嬉しく思っております。

なかでも、人気の紅葉のスポットに挙げられるのは、「東福寺」です。毎年大勢の方がこられる場所で、特に通天橋と呼ばれる場所からの眺めは絶景です!

11月24日(日)に再放送される全国放送の BS11チャンネルの「京都浪漫 悠久の物語」ではその東福寺のことを特集されております。

少し宣伝になってしまうのですが、実はその一部で、弊社も取材を受けるご縁を頂戴しました。
東福寺にある市松のお庭に関連して、着物の市松模様についてお話させて頂きました。

京都の歴史や文化を感じることができる大変すばらしい番組で、私自身もよく見ております。ディレクターの方やカメラマンさんも含めて、皆様とても丁寧なご対応でした。

日本庭園の美と着物の美。日本人らしい美の感覚は脈々と引き継がれているのかもしれません。
https://www.bs11.jp/education/sp/kyoutoroman-yuukyuu/

是非次の日曜の夜は、京都の歴史と着物の美を感じていただければと存じます。
【放送予定日】————————————–
京都浪漫 悠久の物語
11月24日(日)よる10時から10時54分
BS11チャンネルにて
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お客様に寄り添ったお商売「外商」とは

2019年11月22日

いつもありがとうございます。
ゑり善の専務取締役の亀井彬です。

ここ最近、おかげ様で何かと慌ただしくしており、あっという間に一日が過ぎているような印象がございます。
今年も残すところ1か月あまり。1年を気持ちよく締めくくれるよう日々仕事に励んでおります。

さて、本日は私共の日々の仕事の大部分を占める「外商」というお仕事のご紹介をさせていただきます。
外商というとどのようなイメージをお持ちでしょうか。

ご存じの方も多いかもしれませんが、着物の小売店や百貨店さんなどは、お客様のご自宅へお伺いしてお品物をご覧いただく訪問販売を行っているお店が多いです。以前に比べると、時間もコストもかかるお商売のスタイルですし、ご自宅にお伺いしてもお客様が不在のケースが多くなっておりますので、なさっているお店が少なくなったと伺っております。

ただ、弊社は今なお、ほとんどの販売員がお客様のご自宅へお伺いさせていただく外商を中心としております。

見ず知らずのお方のお家に訪問するのではなく、何かしらゑり善とご縁のあったお客様(古くからご贔屓賜っているお客様・ご来店くださったお客様・お問い合わせ頂いたお客様・ご紹介いただいたお客様 などなど)のご自宅へ、お伺いさせていただきます。

お客様とお会いできた喜びから、ついつい世間話が長くなり、長居することもしばしばございますが、何気ない会話の中から、お着物の魅力を再認識したり、美しい場所、美味しい食べ物、文化を感じる公演など、教えていただけることばかりです。

外商を続けている理由は、
「お客様が喜んでいただけるようなご提案やサービスをきめ細やかにお届けする為」
の一言につきます。

ご挨拶はもちろんですが、仕立て上がりのお着物のお届け、新商品のご提案、コーディネートのご相談、箪笥のお整理、お手入れが必要なお着物のお預かり などなど、お伺いしてお手伝いさせていただくことは、多岐にわたります。

なかでも、私が思う外商によってお客様に喜んでいただけることは、

お手持ちのお着物を活かしながら、新しいアイテムの検討ができること
ではないかと感じております。

お着物の特性は、お洋服に比べると組み合わせるパーツの種類が限定的な点にございます。
着物 × 帯 × 帯揚げ × 帯締め

基本的にはこの4つのアイテムでコーディネートは決まります。
このことが理由で、簡単なようで、奥が深く、果てない楽しみがあるのです。

お客様が着物や帯をお求めになられる際に、
その方のご雰囲や好みにあっているか、お召しになるTPOにあっているか、ご予算にあっているかはもちろんですが、
手持ちの帯や着物との相性が良いかどうかが、その先お客様に長くご愛用頂けるかを決める重要なポイントになると思っております。

ご自宅へお伺いさせていただくと、実際にお手持ちの帯や着物を拝見させていただくことができます。
不思議なほど、お着物の色や柄に関する記憶はあいまいです。
こんな色や柄だったような…という想像の話と、実際に現物を拝見させていただけることでは、雲泥の差がございます。

その上で、そのアイテムをどのようにコーディネートして、どのような場所でお楽しみいただくか。
お客様と一緒になって、想像を膨らませていただくことが、私たちの役割です。

そしてお召しになられた時のご感想を伺い、お写真を拝見させていただき、喜んでくださったお声を伺えることが、何よりの仕事のやりがいになっております。

「呉服屋はお客様の箪笥の中にあるお着物や帯を頭の中に入れたうえで、長くご愛用いただけるような最適なお品物をご提案すること」

先輩の社員から伺ったお話ですが、私達が目指す姿はここにございます。

こうした想いを持ちながら、本店・銀座店・名古屋店、多くの販売員が毎日、日本全国を駆け回り、お客様からのご相談に耳を傾け、お手持ちのものとの相性を考えながらご提案をさせていただいております。

着物のことで困っているので、助けてほしい!
もっと着物のことを楽しみたい!

そのような想いをお持ちの方は、ぜひともゑり善にご相談くださいませ。
これからもお客様にお一人お一人に寄り添い、お着物の喜びに少しでもお役に立てるよう日々企業活動を行ってまいります。

なお、もちろん、自宅には来ないでください!というお客様もおられます。
弊社の窓口である各店の店頭でも、外商と同じサービスをご提供しておりますので、どうかご心配なさらずに、お申しつけいただけましたら結構でございます。