首里城の火災

2019年10月31日

おはようございます。ゑり善の亀井です。
朝の冷え込みが一段と厳しくなってまいりました。紅葉も一気に進んでいるように思われます。

今朝目覚めてテレビをつけると目を疑うような映像が飛び込んでまいりました。
「沖縄の首里城の正殿と北殿が全焼」とのことです。さらなる延焼が心配されます。

首里城は、琉球王国時代の約500年前に建てられた建造物です。第二次世界大戦の沖縄戦で焼失。
時代の影響を受けながらも、平成4年に正殿が復元され、平成12年には「世界遺産」に登録されました。

私も沖縄に足を運んだ際には、必ず見にいっていたまさに沖縄のシンボルともいえます。
海外との交易が盛んであった琉球王国が、本土とは異なる独特の文化を築きあげてきた歴史を知り、日本文化の豊かさを感じることができる建物でした。

近年でも修復を長年なさっておられたとのことで、多くの方々の知恵と技術の結集である建物が焼け落ちてしまった光景を見るとただただ悲しい気持ちしかありません。

沖縄の観光地としての人気と同じように、お着物の世界でも、琉球紅型や首里織など「沖縄の染織」は非常に人気がございます。沖縄の各産地の特色あるお着物は、見ているだけでも心が躍ります。
昨日もお客様と紅型の美しさ・コーディネートの楽しさをお話しさせて頂いていたところでした。
世界の文化が混ざり合い、その過程の中で美しい染織が磨かれてきました。
沖縄大戦という技術の存続が困難な状況を乗り越えて、たゆまぬ努力で生み出されてきた沖縄のお着物。

私たちができることは、沖縄の土地で守り続けてこられた技術と、磨き上げてこられた美意識を、より多くの方にお伝えすること。
その責任を強く感じるニュースでした。

名古屋にて「蔵ざらえ」を開催いたしております

2019年10月29日

おはようございます。ゑり善の亀井でございます。

朝晩の冷え込みが続くようになってまいりました。
お着物でのお出かけでも、一枚羽織るものがあると便利な季節になってまいりました。
コートや羽織のおしゃれが楽しめる季節ですね。

さて、本日よりゑり善のセールの会『蔵ざらえ』が始まります。
日頃から御贔屓を賜っておりますお客様へのご奉仕の会になります。

普段から価格には、お着物に見合う適正価格をおつけするよう細心の注意をはらっておりますが、この会では、その通常の価格から3割引き、中にはそれ以上に、お値打ちにさせていただいているお着物もございます。

今年は銀座・京都に先駆けまして、名古屋からのスタートです。
10月29日(火)と30日(水)の二日間、ウインクあいち 5Fホール
にて開催いたしております。本日は19時までオープンしております。

会場には、お祝いのお席でお召いただけるお着物(黒留袖・色留袖・訪問着・付下・色無地)からご普段の生活でちょっとよそ行きに楽しめるお着物(小紋・各種紬類)など、種類も豊富にご覧いただけます。

帯も格調高い袋帯から、お茶席にもよく合うなごや帯、お客様の個性を引き立てる染帯もそろいました。

冒頭で少し触れましたコートやお羽織りに向く生地も多く、例年多くのお客様からこの蔵ざらえにて、お気に入りのコートのご用命賜っているもの特徴です。

お着物が大好きでよくお召しになるお客様はもちろん、
お着物にはチャレンジしたいが一歩が踏み出せないお客様も、是非お気軽にお足をお運びくださいませ。

私も二日間会場におりますので、是非お声がけくださいませ。
皆様のご来場を心からお待ちいたしております。

煎茶の茶会に行ってまりました

2019年10月27日

いつもブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
ゑり善の亀井彬です。

10月も残り5日間。
暑くもなく、寒くもないこの季節は、行きたい事・やりたい事が自然と多くなるせいか、ことのほか早く過ぎるような気が致します。

さて、本日はご縁があり、煎茶の茶会に初めて伺ってまいりました。
不勉強で不作法な私ですが、周りの皆様にお教えいただきながら、とてもゆったりとした心地よいひと時を過ごすことができました。

白の器に注がれる黄色がかった綺麗な緑色は目に美しく
さわやかな香りに心躍り、口にすると、渋みの中にある甘味が、ふわっと広がります。

お茶には薬用効果と心を癒す力があるといわれますが、まさに体験するとその通りで、あわただしい日常では味わえない、なんとも言えない心の安らぎを感じることができました。

もちろんお着物姿の女性の方も多く、着こなしやコーディネートなどとても参考になりました。
何よりお着物姿の方を拝見できるととても嬉しくなりますね。

お庭がとてもきれいな場所でされていたので、ふと見上げると、もみじが上から少しづつ色づき始めている様子。普段外にいるときは、ついつい本を読んだり、電話を見てしまったりと、なかなかこうした季節の変化を感じれていないなと反省です。

四季が美しい日本に生まれたからには、こうした少しの季節の変化も何気ないことから感じれるよう、感性を磨いていきたいと強く感じました。

古に想いを馳せる秋のお祭り「時代祭」

2019年10月26日

おはようございます。この1週間で京都の空気もすっかり変わりました。
楓の葉は上から色づきはじめ、本格的な秋の到来を感じております。

この季節には、本当に着物がよく合います。
京都の街にも、お着物姿のお方が多くなってきて、私にとっては嬉しくなる季節です。

さて、京都の秋の風物詩といえば、「時代祭」です。
皆様はご覧になられたことはございますでしょうか。

春に行なわれる「葵祭」、夏の「祇園祭」、そして秋の「時代祭」が京都三大祭りです。

毎年10月22日に開催されておりますが、今年は即位礼正殿の儀がとりおこなわれることもあり、本日10月26日になりました。

歴史は三つの祭の中では一番浅く、1895年に平安遷都1000年記念を祝う行事として創設されました。

お祭の見所は、なんといっても美しい歴史的装束の数々。
平安時代から明治維新までの装束を着た総勢約2000人の行列が京都の街を練り歩きます。

各時代行列に使用する衣裳や祭具の一つ一つが、厳密な時代考証をもとに作製されおり、非常に興味深いものです。

当時の方々の生活に思いを馳せることができるお祭りです。

お天気が心配されましたが、なんとか曇り空に。
今日一日お天気がもちますように。

≪佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美≫ 見に行ってまいりました

2019年10月20日

おはようございます。ゑり善の亀井です。

昨日は雨模様の京都でしたが、本日は気持ちの良い朝を迎えました。

今年、「スポーツの秋」が大いに盛り上がっておりますが、「芸術の秋」も負けていません。
今日は京都国立博物館で開催中の ≪佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美≫ についてご紹介したいと思います。

お客様からも、絶対見に行くべき!とお勧め頂きまして、金曜日の夜間開館に合わせて見に行ってまいりました。お天気が悪かったこともあるのか、会場は思っていたよりもお人が少なく、じっくりと近くで見ることできました。

≪佐竹本三十六歌仙絵≫とは、三十六人の優れた和歌の詠み人を描いた鎌倉時代の名品です。
今からちょうど100年前に2巻の巻物であった作品が1歌仙ずつに、分けられ当時の財界人などの所有品になります。今回は、その離れ離れになった断簡が奇跡の再会を果たしています。

まず、驚いたのは、絵の美しさ!
歌仙一人ひとりの表情や心情が、顔の傾きや目線で表現されています。これほどまでに繊細な描写ができるのかと、つい見とれてしまいました。

所有者のこだわりを随所に感じる「表具」
当時の技術が結集された美しい織物などを用いて、メインとなる歌仙絵がより引き立つように仕立てられています。色の取り合わせからは、季節感や歌の心情すら感じることができ、着物のコーディネートにも通じるものがございました。

そして、歌仙絵を巡る人間ドラマも見どころの一つ
当時の所有者の方々の肉声を聞くことも一部聞くことができ、当時の財界の方々の文化芸術に対する只ならぬ情熱には、強く心を打たれました。

5年前の9月にリニューアルした京都国立博物館は、シンプルながらも日本らしさも感じる居心地の良い建物です。
芸術の秋、日本古来の文化を感じに、お着物でお出かけされてはいかがでしょうか。