日本のエコ 再発見

着物の特性の一つにその素材を非常に大切にするということが挙げられます。
一つの反物から1枚の着物を仕立てるのですが、着物の裁断は下図のように全て直線裁ちで無駄な生地を生じさせません。

断ち方
高度成長期以前は古くなった着物をほどいて布団や座布団に作り変えていた家庭も多く見られたのですが、このような再利用も直線裁ちだからこそ可能な訳です。
また、洋服のように立体裁断で着る人の体型に合わせる衣装とは異なり、着付けによって融通を利かせることができます。そのため多少の体型の変化には充分対応が可能で、お気に入りの着物を10年20年とご愛用いただけるだけではなく、親から子、子から孫へと1枚の着物を大切な思い出と一緒に譲り受けることも珍しいことではありません。
最近は資源保護や環境保全についての意識が高まっています。絹や綿などの貴重な素材を無駄なく最後まで使い切るという日本人の暮らしを、もう一度見つめなおしてみることも必要ではないでしょうか。